2011年12月22日

自然の風景を撮ったきれいな微速度撮影映像

ニューヨークの映像作家マイケル・マランツ( Michael Marantz )のタイムラプス作品です。

朗読されているのは、アメリカの天文学者「カール・セーガン( Carl Sagan )」の著書「ザ・ペール・ブルー・ドット-明るい青い点-( The Pale Blue Dot )」の一節です。40年以上前にNASAが打ち上げた無人の宇宙探査機「ボイジャー1号」が、太陽系を離れる際に写した「地球の写真」のことを書いた文章です。その写真で地球は、漆黒の宇宙に浮かぶ、青味がかった点として写っています。文章は、おおよそ次のような内容です。

ここまで離れたところから見ると
地球とは、さして興味深い場所には見えない
しかし、地球に住む私たちにとっては違う
この点をよく見て欲しい
この点こそ、ここなのだ
この点こそ、ふるさとだ
この点こそ、私たちだ

ここに総ての人類が住んでいる
愛する人も、知り合いも、友達も
今までに存在した総ての人が
ここで人生を送っている
喜びも、悲しみも
宗教も、思想も、経済主義も
狩りをする人も、牧場で働く人も
英雄も、卑怯な人も
文明を築く人も、破壊する人も
王も、農民も
愛し合う夫婦、両親、目を輝かせている子供も
発明家も、探検家も
人の道を説く先生も、汚職する政治家も
スーパースターも、偉人も
聖者も、罪人も
人類の歴史上すべての人が
ここに住んでいる
太陽の光に照らし出された
この塵の粒に
地球は、この広大な宇宙の中では
とても小さなステージだ

考えてみて欲しい
すべての将軍や皇帝が
勝利と栄光の名の下に
流した血の河を
この点の、そのまたごく一部の、つかの間の支配者となるために

考えてみて欲しい
この点の片隅の住人が
別の隅にいる、ほとんど見分けの付かない住人に対して
どれほど残虐な仕打ちをしてきたのかを
どれほど多くの誤解があることが
どれほど熱心に殺し合うことか
どれほど激しい憎しみがあることか
私たちの気取った態度
思い込みによる自惚れ
自分たちは特別だという幻想
この青く光る点は、教えてくれている
私たちの惑星は
この漆黒の闇に浮かぶ
ひとつぶの孤独な泡にすぎない
この広大な宇宙の中では
私たちは名もなき存在だ
助けてくれる者はいない
私たち自身のほかには
地球は、現在までに知られている
生命をはぐくむ唯一の星だ
すぐに人類が移住できるような場所はない
他の場所へ行くことも
住めるようになることも
まだまだ先のことだろう
好き嫌いにかかわらず
今のところ地球だけが私たちの住む場所だ

天文学は、人を謙虚にし
身のほどをわからせる学問だ
人間の思い上がりを知るのに
これほどいい例は他にないだろう
私たちのちっぽけな世界を
はるか彼方から見た、この景色ほどには

私にとって、この映像は
私たちの責任を表しているように見える
もっとお互いに気を配り合い
この青く光る点を大切にするという責任を
私たちの知っている
ただ一つのふるさとを

/カール・セーガン





posted by マシモ ユタカ at 22:51| Comment(0) | TrackBack(0) | 映像作品
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